ジャニーズからももクロへ

 小学校の時、知り合いにとにかくジャニーズが好きな女の子がいた。ジャニーズと言っても(ママ)特定のアイドルグループの誰かがとくに好き、というわけではなく、順位の違いはあるもののそのグループ全体が好きで、休日があけるごとにジャニーズの出ていたテレビ番組の話をしているような子だった。当時小学生だったために毎月コンサートやライブに行く、ということはしていなかったもののどうやら彼女の母親もファンらしく彼女の身のまわりにはいつも缶バッジやブロマイドなどがあふれていた。
 しかし、しばらく経って彼女のまわりから突然ジャニーズのグッズが減った。とはいってもグッズそのものがなくなったわけではなく、別のものと換わっていったのだった。
 それはAKB48のグッズだった。毎日のようにジャニーズの話題をくり返していた彼女は気がつけば「AKBの○○が可愛い」といった話題をするようになり、いつしかグッズもAKBのものばかりになっていった。当時には移りかわりの激しいアイドル業界の中でお気に入りが変わった(ママ)のだろうという程度の認識しかしなかったが、今にして思えばそういうことだったのだろうと思う。そして今彼女はももいろクローバーZを追いかけている(私の授業「ジェンダー論入門」を受講している女子学生のレポート)。


*「ジャニーズからももクロへ」転向する女子というのは、ありがちな話なのでしょう。