窃盗癖という病

 高野氏(熊田註;弁護士)の話では、その後のAさんは窃盗癖者の自助グループを作り、彼女が中心となってミーティングを主催するなど、心身の状態も著しく改善された、とのことです。先のレポートも、「他人の窮状を知り、その援助をすることで、自身について不安をもつ余裕がなくなったことが結果的に好結果を生んでいる」という自己分析に触れています(竹村道夫(監修)・河村重美(著)「窃盗癖という病ー彼女たちはなぜ万引きがやめられないのかー」飛鳥新社、2013年、p210)。


*「人助けたら我が身たすかる」という教えが窃盗癖者の自助グループでも役立っていることを示す事例です。