保育園と子どもの社会性

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=60&id=2570980&from=home&position=4 より転載
保育園で過ごす時間が長いほど子どもの社会性が発達する―オランダ調査結果


オランダの大学研究によると、デイケアを受けている子どもほど社会性、コミュニケーション能力が発達しているとの報告がありました。
ラドバウド大学ナイメーヘン校の脳認知と行動研究所が実施した実験では、5歳児が言葉を使わず年齢の違う相手とどのようにコミュニケーションをとるかを観察。
5歳児には、2人でやるコンピューターゲームを用意。パートナーには見えないコンピューター上にある“どんぐり”の位置を言葉を使わず、“鳥”の絵で道順を指し示し相手に教えるというゲームでした。
実験では、相手が2歳児の時と同じ5歳児のときでコミュニケーションの方法を変えていることを確認。2歳児と遊ぶ時はじっくり時間をかけて、忍耐強く“どんぐり”の位置を教えており、同年齢の子どもが相手のときとは違うコミュニケーション方法をとっていました。
実験で明らかになったのは、パフォーマンスレベルがその5歳児の保育の状況によって違うこと。保育園で過ごす時間が長いほど、コミュニケーション方法をうまく適切に調整できるという結果に。親の教育レベルや、兄弟、姉妹の有無はあまり大きな影響力を持っていませんでした。
子どもは保育園でさまざまな社会性を問われる状況を経験することから、効果的なコミュニケーションスキルを身に付けており、保育園で過ごす時間が長いほどそのスキルが発達するというわけです。
この研究は、「言語、非言語コミュニケーションをサポートする脳メカニズム」に焦点をあてた研究の一部で、PLOS ONE(査読つきの科学誌サイト)に掲載されています。


※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。


参考:Children Who Go to Daycare May Benefit from a Wider Variety of Social Situations
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/08/130830091739.htm