戸塚ヨットスクールの「性本能」論

http://totsuka-yacht.com/syuki9.htm より転載
コアラに学ぶジェンダーフリーの非人道性


淳子(長女)から手紙がきました。
「コアラの発情期に、オスがメスに言い寄った時、メスコアラは何て泣き声を上げると思う!?『イヤー、コナイデ〜』って言うんだよ!これ本当!!…本当なんだもん。。。」
私も本当だと思います。時間を数億年さかのぼってみましょう。
生物の特徴の1つに、「自己の複製をつくる」というのがあります。分裂などによって自己の複製をつくっていた単性生殖から、雌雄のつがいによる両性生殖に進化した時に、生物がどうしても解決しなければならなかった大問題は、「どのようにして相手をオスまたはメスと見分けるか」ということでした。ホモやレズでは、種族保存は図れません。
「自然は常に最良の解決策を見つける」(『風の谷のナウシカ』)。
この時に自然が見つけ出した方法は、まさにあっと驚く方法でした。
動物の4大本能と言われるものは、「食、性、攻撃(怒り)、逃走(恐怖)」ですが、このうち、「性」と「怒り」が混じり合えるのがオス。「性」と「恐怖」が混じり合えるのがメスです。この方法ですと、オスとオス、または、メスとメスがつがうということは完全に避けられます。オスの方がメスより強い動物には素晴らしい方法です。
その後、進化が進んでも、この方法は多くの動物に残り、コアラも人間も採用しています。
「Is he tall?」(彼は背が高い?)――38年前にアメリカへ初めて行った時に聞いた話です。「私恋人ができたわ」と友達に話した時、最初に聞かれる言葉だそうです。背の高さは強さの象徴ですから、男にまず強さを求めるのは本能的にうなずけることです。


可愛くない、"ジェンダーフリー"の申し子達


人間の無数にあると思われる本能の、たった1つですが、非常に重要な「性」の本能。ここには歴然とした男女の差があり、これを壊してしまうと、種族保存が危うくなってしまいます。"ジェンダーフリー"教育は、誠に大きな危険をはらんでいると言えましょう。
「天の命ずるこれ性と謂(い)い、性に率(したが)うをこれ道と謂い、道を修むるをこれ教えと謂う」(『中庸』)――これが徳育なんです。これが人道です。
ですから、ジェンダーフリー教育は非人道的です。仏教で言えば、「無明(むみょう)」教育です。行きつく先は、「苦界」をさまよう「輪廻転生」です。
サルトルボーヴォワールの誤り』の回で言ったように、欧米の精神論は基本的なところに間違いがあることが多く、眉につばをつけて聞かなければなりません。なのに、100%信じ込んで実行してしまう日本の指導者というは、いったい何なのでしょうね。「欧米の精神論には本能論がない」ということを、肝に命じておかねばなりません。
人間の場合、「性」は何も子供をつくる為だけの行動ではありません。一例を挙げるなら、男は抱いた女に対し(その結果できた子供に対しても)、責任感が湧いてきます。食、物、安全の保証をしようとします。
魚釣りをする人は、獲物を全て家に持って帰ろうとします。ヨットやウインドサーフィンをしていると、家族が危険な目に遭っていないか、気になって仕方がありません。他の子供達も同じように海の上にいるのに、自分の子供に目がいってしまいます。他にも、そんな例はいくらでもありますね。
「可愛がる」というのは、強い者が弱い者を可愛がるのであって、逆ではありません。強い女も、強い子供も可愛くはありません。これは本能だからどうしようもないのです。男は女子供が可愛いから守ろうとし、いい物を与えようとします。喜ばせたいから出世しようとします。その為に、一所懸命に働きます。可愛くなければどうでもいいんです。誰も喜んでくれる人はいないのですから。
男がこうなったら、日本はおしまいですね。女が強くなる世の中ですから、男はもっと強くならなければなりません。女に甘やかされて喜んでいる男の子には、将来はありません。近頃、多いですよね。ヨットスクールにもこの手の子はたくさんやって来るし、変な事件を起こして新聞沙汰になるのも、このタイプが多いです。
マスコミはアホだ。マスコミがちゃんとしていれば、ジェンダーフリーなんか採用されないだろうに。


*DVを正当化しかねない危険な議論だと思います。