日本人女性<贖罪>の果て

http://blogos.com/article/45446/ より引用


さて、その同じ、中央日報紙が、今度は、
⇒韓国人夫を殺害=韓国・江原道 2012年08月21日17時35分 中央日報日本語版
というニュースを報じています。

国際結婚をした日本人女性が生活苦のため、韓国人の夫を殺害したと、韓国内のメディアが21日報じた。


 報道によると、江原道春川警察署は21日、部屋で眠っていた夫P(51)をタオルで窒息させて殺害した容疑(殺人)で、日本出身の妻A(52)に対する逮捕令状を請求した。
 Aは95年、ある宗教団体の斡旋でPと国際結婚し、韓国で暮らし始めたという。夫は結婚当時から無職で、毎月30万ウォン(約2万1000円)ほどの基礎生活受給費で生計を維持してきた。 10年ほど前からは夫に腎不全の症状が表れ、血液透析だけで月70万ウォンほどかかった。 しかしPはその後も酒ばかり飲み、家具をつぶすなど暴れることが多かったという。
 Aは警察で「これ以上の治療費に耐えられず、自分も生きていくのが苦しくてした」と供述した。


宗教団体名は明らかにされていませんが、1995年は、統一教会で、「36万組」(但し自称で水増しです。)の合同結婚式のあった年です。⇒http://www.ucjp.org/?page_id=29
統一教会は公式に、今回の事件が統一教会信者の事件だとは認めていませんが、
⇒やや日刊カルト新聞2012年8月22日 韓国で日本人妻が夫を殺害、統一協会信者か?
少なくとも宗教が絡まなければ、この女性は、とっくに昔に離婚したと思われる事件であり、被害者にとっても加害者にとっても、今回の殺人事件はありえなかった事件だと思われます。本当に罪つくりな宗教団体です。被害者も加害者も本当に気の毒です。殺人事件であるのに、加害者の名前さえ報道されないのは、加害者側の事情も反映されているのかもしれません。


統一教会合同結婚式で韓国人男性と結婚して韓国で暮らしている日本人女性は、現在約6000人いるそうです。彼女たちの主観では、彼女たちは日本による過去の植民地支配の罪を購うために、結婚した韓国人男性に仕えているそうです(龍谷大学の宗教社会学者の中西尋子氏のご教示による)。もしこの記事に登場する宗教団体が統一教会だと仮定すれば、今回の事件は「日本人女性の<贖罪>の果て」に起きた悲劇と見ることもできるのではないでしょうか。
 相手の「罪悪感を煽り立てる」布教方法は、私の考える「まともな」宗教者なら、眉をひそめる危険な布教方法です。浄土真宗では、「機責め」と呼んで、公式に「異安心」(=異端の信仰)として禁止しています。しかし、浄土真宗ですら、こういう布教方法を用いる僧侶は皆無ではありません。また、相手の「罪悪感を煽り立てる」布教方法は、法律では禁止されていませんし、また禁止する法律を作ることは技術的に不可能だと思います。


PS.統一教会は批判者に対して攻撃的な教団で、合同結婚式で韓国人男性と結婚して韓国で暮らす日本人女性の聴き取り調査を行った中西尋子氏も、教団に告訴されています。ご注意下さい。