ひきこもり問題

http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY201007230751.html?ref=rss より転載
ひきこもり、全国で70万人 内閣府調査


 半年以上家にとどまる「ひきこもり」の若者は、全国に推計で69万6千人いると内閣府が公表した。「閉じこもって外に出ない人の気持ちがわかる」などとする人も155万人に上った。いずれも対人関係への苦手意識が強く、家族とのきずなも弱い傾向が浮かび上がった。
 15歳以上39歳以下の5千人を対象に2月に調査した。調査員が訪問して調査票を届け、再び訪ねて回収。回収できた約3300人分の回答を分析した。
 ほとんど家を出ないひきこもりは0.61%。趣味の用事の時だけ外出するひきこもりも1.19%を占めた。対象年齢の人口3880万人をもとに推計すると、それぞれ23万6千人、46万人となった。「気持ちがわかる」などとひきこもりに共感を示すグループも3.99%を占めた。
 ひきこもりは男性が66%に上り、始まった時期は10代が3割強だったが、30代も2割以上を占めた。きっかけを複数回答で尋ねると、「職場になじめなかった」と「就職活動がうまくいかなかった」が合わせて44%に上り、仕事が原因のケースが多い実態が明らかになった。
 一方、共感を示すグループは女性が63%。「生きるのが苦しいと感じることがある」など、うつ傾向や暴力傾向がみられた。
 どちらも「家族に相談しても役に立たなかった」などの項目が目立ち、家族への信頼感が薄く、初対面での会話に自信が持てない傾向が表れた。調査にかかわった高塚雄介・明星大教授は「コミュニケーションが苦手で集団場面になじめない人が社会の片隅に追いやられる様子がうかがえ、そこに向けた対策が必要だ」と指摘している。


http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&id=1286373 より転載
引きこもり、推計70万人=半数近くは30代―内閣府調査


 内閣府は24日、「引きこもり」の実態に関する調査結果をまとめた。それによると、全国の15〜39歳のうち、自宅に閉じこもってほとんど外出しない人は推計で69万6000人。職場でのトラブルなどが原因で引きこもりとなるケースも多く、半数近くを30代が占めた。
 調査は2月、全国の15〜39歳の男女5000人を対象に書面で実施。有効回収率は65.7%だった。
 対象者全員に外出頻度を聞いたところ、「自室からほとんど出ない」と答えた人は0.12%、「家から出ない」は0.09%、「近所のコンビニなどには出かける」は0.4%だった。これらを狭義の引きこもりと定義して推計すると、15〜39歳の年齢層では全国で23万6000人になる。
 さらに「自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」は1.19%で、これを含めた広義の引きこもりは69万6000人となった。
 広義の引きこもりのうち、男性は66.1%、女性は33.9%。年齢別では35〜39歳が23.7%と最多で、30〜34歳の22.0%、20〜24歳の20.3%、15〜19歳の15.3%の順。引きこもりになったきっかけのトップは、「職場になじめなかった」と「病気」が23.7%で並んだ。
 心理状態に関する質問(複数回答)では、「死んでしまいたいと思うことがある」「人に会うのが怖い」がともに35.6%に達した。「家族に申し訳ないと思う」71.2%、「他人がどう思っているか不安」50.8%との回答も多く、現状を何とかしたいという切実な気持ちもうかがわれる。 


*将来親の経済力が尽きたとき、ひきこもりの人たちは、かなりの部分がホームレスに転落します。その時に生活保護費を支給することを考えれば、いまからひきこもり問題の対策にもっと税金も使った方がいいと思います。