摂食障害、100人に2人

http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030101000651.html より転載
摂食障害、100人に2人 女子中学生「予備軍は数倍」


 女子中学生の100人に2人は専門医の治療や指導が必要な摂食障害と推計されることが1日、厚生労働省研究班の初の大規模調査で分かった。
 調査した国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の小牧元・心身医学研究部長は「予備軍はこの数倍はいるだろう。ダイエットをよしとする風潮が子どもを危険にさらしている可能性もある」と指摘。摂食障害は、自覚がなく治療が難しいケースが多く、きちんと食べるよう教える予防策や、専門機関によるサポート体制の充実が求められそうだ。
 調査は2009〜10年、関東と中国地方の計2都市の36中学校に通う約8千人を対象に実施。国際的な標準に基づき、体形や食事への意識など28項目を尋ね、5161人(女子2604人、男子2557人)から有効回答を得た。その結果、女子の1・9%、男子の0・2%が、身体だけでなく心の問題にも対応できる専門の医師の下で治療や指導を受ける必要がある摂食障害と判断された。
 痩せることを目的にした行為(4週間に2回以上)をみると、「下剤を使った」は女子1・1%、男子0・7%▽「口に手を突っ込むなどして吐いた」は女子1・4%、男子0・9%▽「食事を抜いた」は女子3・6%、男子2・6%▽「過度の運動をした」は女子6・8%、男子3・8%―だった。
2011/03/02 02:02 【共同通信