右であれ左であれ、バタラー

 「死者を鞭打たない」ことがこの国の伝統なのはわかっています。しかし、作家・井上ひさし氏の死をめぐる『朝日新聞』のヨイショ報道は、少し行き過ぎだと思います。井上ひさし氏がまぎれもないバタラーであり、動物虐待も行っていたことは、忘れてはならないと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E3%81%B2%E3%81%95%E3%81%97 フリー百科事典より転載


戦後民主主義を代表する平和主義者として知られるが、家庭面では元妻西舘好子によってひさしによる家庭内暴力(DV)を曝露する本『修羅の棲む家』(はまの出版)が出版され芸能ニュースを騒がせたこともある。「肋骨と左の鎖骨にひびが入り、鼓膜は破れ、全身打撲。顔はぶよぶよのゴムまりのよう。耳と鼻から血が吹き出て…」とひさしの暴力を克明に記している(ひさし自身も「家庭口論」等のエッセイで自身のDVについて触れてはいるが、こちらはあくまでもユーモラスな筆致である)。

ひさしのDVについては、次のようなコメントもある(小谷野敦)[要出典]。

井上ひさしの三女、石川麻矢の『激突家族』(中央公論新社、1998年)を読んで、井上がさらにひどい人だと知った。井上が前妻を殴っていたのは知っていたが、編集者も、井上が殴らないと仕事ができないと知っていて「好子さん、あと二、三発殴られてください」と言ったという。信じられない世界である。さらに井上は、新しい恋人、つまり米原万里の妹から、「井上家は子供の育て方を間違えたわね。せめて、きちんと学校だけは出しておかなきゃダメヨ」と言われ、井上はそれを娘たちの前で嬉しそうに話したという。」

『巷談辞典』(文春文庫、1984年)では、自身の少年時代に行った、猫にガソリンをかけて火をつける、猫を火の見櫓の天辺から落として死なせるなどの猟奇的な動物虐待の数々を、動物愛護団体への批判に絡めて告白している。