天理教教祖の<内蔵籠もり>

 天理教の教団内刊行物「グローカル天理」118号に、私の天理教教祖論が紹介されています。私は、「新宗教研究は教団人にも引用されて一人前」と思っているので、素直に嬉しいです。教団内刊行物の「精神障害者とおたすけ」(1996年・非売品)のコピーも入手しました。「医者・薬は修理肥」と位置づける天理教が、精神障害者について、精神医療とどのように分業しているかに興味があります。「現在、手探り中」という状態のようです。ちなみに、英米における精神病院の看護婦の多くは、今でも、人間の「内なる光」の存在を信じるプロテスタントのクェーカー派の信者だそうです。
 天理教教祖・中山みき(1798-1887)の場合、「夜なべの後の念仏」が、神がかり後は、3年間にわたる一人きりの<内蔵籠もり>に発展し、それによって自分の<個的領域>を拡大させ、「中山家」から「自立」したのかもしれません。