創価学会と東大宗教学

 先に、天理教の二代目真柱(教主)・中山正善と、東大宗教学科初代主任教授・姉崎正治の交流について書きました。創価学会の第二代会長・戸田城聖(1900-1958)と、東大宗教学科の元・主任教授・小口偉一(1910-1986)も、親しく付き合っていました。ちなみに、二人ともアルコール依存症でした。小口さんは、私の職場の先輩にあたりますが、晩年はウィスキーを飲みながら講義していたそうです。戸田さんは、肝硬変からくる急性心衰弱で若くして亡くなりました。戸田城聖と小口偉一の交流については、今ならまだ関係者が生きており、実証研究が可能でしょう。史料が消えてしまわないうちに、誰かに研究してほしいものです。
 ちなみに、PUMPKIN VISUAL BOOKS「偉大なる『師弟』の道ー戸田城聖」(潮出版社、2000年)の中では、戸田城聖アルコール依存症であったことはもちろん、小口偉一との交流については、もはや一言も触れられていません。