2008-07-05から1日間の記事一覧

救いを「待っている」人々

以下の文章は、作家・安部公房(1924-1993)のノートです。カフカの短編小説を思わせるシャープな短文です。 二人の浮浪者の話。自殺したがっている浮浪者の訴えを聞いて、仲間の浮浪者がすっかり同情してしまう。どこかで手に入れた残り物のウイスキーで酒…

牧口常三郎と時代の制約

牧口常三郎は「最低限の道徳」として教育勅語や天皇への忠義を認めているのですから、「時代の制約を超越した」とまではいえないと思います。「軍閥と共産党は日本を滅ぼす」と主張した新渡戸稲造とその親友の牧口常三郎は、「天皇=幕府/官憲=旗本奴/自分…