大本における美とユーモア

日本の近代化の中で登場した神道新宗教・大本、特に男性教祖・出口王仁三郎が美とユーモアを大切にしたのは、急速な近代化(西洋化)の中で切り崩されていく「ゆとりの文化」を大切にするためではなかったでしょうか。茶道から男性が去っていったのは明治以降です。彼は茶道や短歌を信者に推奨し、どんな苦境にあっても、ユーモアを忘れませんでした。例えば、第二次大本弾圧事件で収監された時も、カメラに向かって金だらいを叩いています。「かなわん、かなわん」という洒落です。