アルコール依存症の治療率

 第七に、精神科においてはアルコール症の初期治療というものは存在しないも同然である。必ず慢性、多くは重症ばかりである。遅すぎるスタートであるから、治療率二〇%も無理がない(中井久夫「煙草との別れ、酒との別れ」『中井久夫集10』みすず書房、2019年(初出2008年)、p249)。

*何とか、アルコール依存症の患者を早く治療につなげる方法はないものでしょうか。