依存症からの回復と生活多様性

 前者(軽症の場合ー熊田注)でも、私はよく食べ物の話、野球や相撲の話、旅の話をした。これは雑談ではなく、頭の中の宴会療法である。酒との別れには生活多様性がなくてはかなわないからである(中井久夫「煙草との別れ、酒との別れ」『中井久夫集10』みすず書房、2019年(初出2008年)、p267)。
*示唆的な話です。