「神」を女性としても

メルマガ■世界キリスト教情報■第1272信より転載


◎「神」を女性としても、と英国国教会の女性司祭


 【CJC=東京】英国国教会が初めて女性主教を選任したのに続き、「神」を女性としても見るようとの呼び掛けが始まっている。
 6月1日付け英紙ガーディアンによると、女性主教実現に向けてキャンペーンを進めたグループ『女性と教会』(WATCH)が、男性語が用いられており、「神」についても男性のイメージで描かれている礼拝式や祈祷文を改定し、女性にも平等な地位を認めるよう呼び掛けている。
 「正統神学は、全人類が神の形に造られていると言う。神には性別がない。神は性を包含しており、神は男性でもあり女性でもあり、さらに男性や女性を超越した存在だ。わたしたちが神について男性形だけで表現すれば、それは神が誰かという理解が不十分になってしまう」と主張するのは、WATCHのメンバーの1人ジョディ・ストウェル司祭。
 オックスフォード大学トリニティ・カレッジのチャプレンでWATCHのメンバーでもあるエンマ・パーシー司祭は、男性語と女性語双方を使用することで、神が「空にいる老爺」といった理解から離れることになるかも知れない、と言う。
 ヒラリー・コットン・WATCH議長は、男女共通言語への転換について、国教会内部で進展したところもある、と言う。「現実は、あちこちの教会で、神について元来からの男性語を超えたものが使われている」とテレグラフ紙に語った。「牧師たちは、時には神をひっそりと『彼女』と呼んでいる」そうだ。□