障がい児への愛ある無関心
浅見 私が尊敬する地元の支援者がいるんですけれど、その人は人権セミナーとかでしゃべるとき、支援級から進級してくるお友だちのことを「かかわりたくない子は、無理してかかわらなくてもいい。でもいることを認めてくれ。いじめないでくれ。かかわりたい子はお友だちになってくれ」っていうんですって。そうしたら健常児たちはほっとした顔をするそうです。これを「愛ある無関心」と呼んでいるそうです。こういうクラスでは、いじめは全然起きないそうです。
愛甲 それが担任としては仲良く遊んでほしいんですよ。
浅見 なんで?なんで?わけわかんない。
神田橋 やっぱり・・・・・・なんだけあれだわね。牧羊犬のようなシステムにしたいんじゃないかな(神田橋條治(他)『発達障害は治りますか?』花風社、2010年、p135)。
*障がい児との共生を考える上で、示唆的な言葉です。日本の集団主義教育が押しつける「愛なき関心」はいじめを引き起こすだけでしょう。