NABAの体験談活動

● NABA 過食・拒食症者が回復し、成長するための10ステップ 
1 認知のステップ
私たちは痩せることへのこだわりから離れられず、この執着のために日々の生活がままならなくなっていることを認めた。
2 理解のステップ
痩せることへの執着は、他人の評価を気にし過ぎるところからはじまり、自分の意志の力を信じすぎたことでひどくなったことを理解した。
3 決心のステップ
今までの生き方を支えてきた意志の力への信仰をやめ、他人の評価を恐れることなく、あるがままの自分の心と身体を受け入れようと決心した。
4 実践のステップ―点検
あるがままの自分を発見するために今までの生き方を点検し、両親との関係からはじまる人間関係についての点検表を作った。
5 実践のステップ―仲間と語る
上記の点検表を、先を行く仲間にみせて語り合い、「真の自己」の発見につとめた。
6 感得のステップ
「偽りの自己」の衣装の下に隠れていた、「真の自己」の存在を実感できるようになり、この”もうひとりの自分”と和解しようと思うようになった。
7 洞察のステップ
生き残るための今までのやり方が、「真の自己」を見失い、傷つけ、成長の最後の段階を踏みそこなったことに由来することに気が付いた。
8 改善の維持のステップ
自分の生き方の点検を続け、新たに気が付いた無理な生き方は勇気をもって変えることを心がけた。
9 落着きを楽しむことのステップ
自分の命の自然な流れを実感するようになり、その流れに漂うことの落ち着きを楽しむようになった。
10 メッセージのステップ
これら自分の経てきた成長のステップを、まだ痩せることの努力に溺れている人々に正確に伝えた。


http://naba1987.web.fc2.com/program/pr07.html より転載
メッセージ活動


全国各地で体験をお話しています


 NABAでは、摂食障害者の声を広く届けていきたいという願いから、積極的にメッセージ活動を行っています。
 具体的には、病院の院内ミーティング、地域の自助グループ、保健所や他団体の主催するイベントなどにNABAメンバーが出向き、体験談などを話すというものです。
 メッセージ活動は、「自分の経てきた成長のステップを、まだ苦しんでいる仲間たちへ正直に語る」というNABA10ステップの理念に基づいて行っています。
 私たちにとっての「メッセージ」とは、決して「回復者として伝える」ものではなく、自分自身のさらなる回復・成長を願い、聞く人を求めて、自らの体験を「届ける」ことを意味しています。
 2012年現在、定期的に行っているメッセージミーティングは、群馬県の赤城高原ホスピタル、東京足立病院、愛知県の西山クリニックです。
 その他にも、全国各地の様々な機関・団体にお呼びいただき、ご要望に合わせて、体験談や講演、NABAオリジナル映像の上映など行い、広くメッセージを届けています。
 また、全国の仲間や摂食障害に関わる方々からの「私たちもグループを開きたい」というお問い合わせに対して、パンフレットやミーティング・マニュアルの送付、時には活動経験の豊かなメンバーがグループのガイド役として、その場に出かけるなどのメッセージ活動も行い、積極的に協力しています。


「入信即布教」を再考する
http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20110927/p2