ひかりの輪と内観

 滝本太郎弁護士は、ブログで宗教団体・ひかりの輪上祐史浩代表の最近の言動について、「ガキの甘え」と一蹴しています。理解できる評価ですが、私はひかりの輪については、アレフの場合とは違って、全否定まではしません。
 宗形真紀子『二十歳からの20年間ー“オウムの青春”の魔境を超えてー』(三五館、2010年)によれば、「これまで、ひかりの輪の道場のスペースで、内観の専門家の先生のご協力を得て集中内観を行うことができましたが、それを団体のセミナーの中でも取り入れて、それを会員さんまで広げています」(pp251-252)ということです。
 内観は、自分の「揺れる心」を深く掘り下げていく修行法ですので、「揺れない心」を追及する「オウム真理教ひかりの輪」の根本教義「聖無頓着(四無量心)」の教えとは両立しません。ひかりの輪の会員たちの内観は、ごく浅いレベルのものに留まっているだろうと思います。しかし、やらないよりはマシかと思います。