橋下市長と発達障害

 杉山登志郎発達障害のいま』(講談社現代新書、2011年)によれば、発達障害に先天的(遺伝的)因子が深く関わっていることは確かです。その意味で、発達障害は決して橋下大阪市長が言うような「母原病」ではありません。しかし、症状を悪化させる最大の増悪因子が「トラウマ」(親による虐待が引き起こしたものを含む)であることも確かです。光市母子殺害事件の被告の発達障害を想起していただければ幸いです。維新の会の橋下大阪市長は、かつて光市母子殺害事件の被告弁護団を懲戒するように、メディアを通じて呼びかけていました。つくづく、発達障害について何もわかっていない人です。