読書

 今日は『サンデー毎日』を読んで、その他いろいろ読書をしました。社会不安障害アルコール依存症からの回復を「当事者研究」した、月乃光司『人生は終わったと思っていたーアルコール依存症からの脱出ー』(朱鷺新書、2011年)を読了。好著でした。芹沢俊介高岡健『「孤独」から考える秋葉原無差別殺傷事件』(批評社、2011年)はまあまあでした。高岡健『新しいうつ病論ー絶望の中に見える希望ー』(雲母書房、2003年)は、「精神疾患社会学」という分野の新しい古典になるでしょう。
 しかし、高岡さんには「ジェンダー」という視点がきれいに欠落していることが気になります。前者では、被告の無差別殺人と「男らしさの病」の関係が無視されているし、後者の「拒食症は差異化強迫、過食症は孤立恐怖の産物」という見解は、摂食障害と「女らしさの病」の関係を無視しています。この人に摂食障害は治せないでしょう。