椎名林檎と「女ぎらい」からの解放

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1647703&media_id=54&m=1&ref=news%3Aright%3Anoteworthy より転載
椎名林檎、女性の生き方を語る「思い切り我が侭に生きて」


 音楽家椎名林檎が、ファッション誌『Lips』(6月23日発売号/マガジンハウス)で“女性の生き方”について語っている。「本来、女性は誰もが変幻自在な存在だと思うんです。自分次第で何者にもなれるはずなのに、社会だったり男性の目線だったり、余計なことに捕らわれて不自由になりがち。それはもったいないと思う」と持論を展開する椎名は、先のことは分からない大変な時代だからこそ「思い切り我が侭に生きて欲しいなと思います」と提言する。
 「女性って20代までは大変ですよね」と語る椎名は、「意中の男性とかクライアントとか対象あっての存在という感じがするでしょう。『それやったらモテなくなるよ』みたいな情報に縛られて消耗してしまったり、正直で居られなくなる」。デビュー当時はスカートを履くことを拒否するほど「女性として中途半端に対象物になることへ抵抗していた」という彼女だが、30歳を過ぎる頃から素直に“女性である自分”を楽しめるようになったという。
 そんな心境の変化について、「息子を産んだことで、肩の力が抜けたんですよね。もう、自分はどう見られてもかまわないって思えた」と“出産”が大きな転機となったと明かす。「年齢を重ねることを厭う女性も多いらしいけれど、私は嬉しい。実際、30歳を超えてラクになれたから」と、30代を謳歌する。
 また、東京事変の新アルバム『大発見』の発売を6月29日に控え、ミュージシャンとしての想いも語っており、「前作で非常にハードなツアーを乗り切って、初めて少しだけ自信を持てたこともあって。(タイトルに)“大”と名付けたのは、そんな自分たちへのご褒美的な意味合いもあります」と自信をのぞかせる。同作を引っさげ、9月からは全国ツアー『東京事変 Live Tour 2011 Discovery』も決定。ますます輝きを増したパワフルな活躍を見せてくれそうだ。
 そのほか同誌では、椎名がこだわりのファッションや恋愛についても語っている。


椎名林檎の場合は、出産を契機にして「(内面化していた)女ぎらい=自己嫌悪」から解放されたのでしょう。あるいは、「女ぎらい=自己嫌悪」から解放されるために若くして出産した、と見ることもできるかもしれません。


サカナ
作詞・作曲:椎名林檎/編曲:亀田誠治椎名林檎


ちっぼけで汚らしい動物 雌
一体生まれてから二十年弱
生きて来たのだろうか 其の上
只 易々と泳いで行くのかしら


たったいま頂戴した言葉 其れ
一体どういう意味を持つのですか
「愛している」と云う腕の中で
只 易々と 泳いで行くのかしら


あたしが足の指五本 踵一個
不思議もなく此処にへばりつける
此のことを詳しく説明して下さいな
唇ばかりをそう見つめる前に


はっきりしないあたしの生態 雌
一体 生まれる迄歴史などが
少しでも働いたと 云えるの
只 安々と 泳くだけなら


あたしが届かない雲の彼方に
不思議も無く厳かに構える
日のことを詳しく説明してくださいな
手を取り優しくそう捕らえる前に