高橋留美子とハンディ・ゲーム(2)

 以前、人気マンガ家の高橋留美子は、ラブコメにおいて、男性に「ハンディ」をつけることによって、男女の「対等な対」を説得的に描いている、と論じました。

高橋留美子とハンディ・ゲーム」
http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20070929

 2009年度から「少年サンデー」で連載されている「境界のRINNE」では、ヒーローの六道りんね(死神と人間のハーフ)は内職をするほど「貧乏」だが、ヒロインの女子高生・真宮桜中流階級の「普通」の家庭出身と設定することによって、「富の有無」という形を用いて、ヒーローに巧妙にハンディを科しています。