「踏み越え」と「暴力のアート」
「踏み越え」(transgression)とは、「広く思考や情動を実行に移すこと」であり、「踏みとどまり」(holding-on)の反対語です(中井久夫『徴候・記憶・外傷』みすず書房、2004年;pp.304-328)。「踏み越え/踏みとどまり」という概念と「踏み越え」ないための条件を考察することは、私が「暴力のアート」という言葉で表現しようとしたものと同じ問題意識に基づいていると思います。
「天理教教祖と<暴力>の問題系」 http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20080901