小沢ガールズ?

 衆議院選挙での民主党の圧勝をうけて、日本のマスメディアは「小沢ガールズ」という表現を用い始めました。「サンデー毎日」9月20日号は、「小沢ガールとされる面々」として20名をリストアップしています。しかし、「小沢ガールズ」の平均年齢は41・9歳で、普通こうした年齢の女性を「ガール」とは呼びません。「小沢レディース」ならまだしも理解できます。日本のマスメディアが「小沢レディース」ではなく「小沢ガールズ」という表現を用いているのは、こうした女性議員たちを、日本の政界の主流(本流?)である「男性連帯」(男同士の絆、鳩山の言う「友愛」?)から排除される「女子ども」に分類しているからでもあるでしょう。「小沢ガールズ」という表現の背後には、日本のマスメディアの男性中心主義があると思います。
 もちろん直接的には、「小沢ガールズ」という表現は、「小沢チルドレン」(小沢の子分)と「女性」とから連想したのでしょう。しかし、もしそれだけのことだったら、「小沢ボーイズ」という表現だってあっていいはずです。
 私は、「言葉狩り」をするなど、「政治的な正しさ」に過度にこだわることは戦略として賢くないと思っています。しかし、「小沢ガールズ」という表現は目に余ります。マスメディア関係の方、どなたか「おかしい」とアナウンスしていただけませんか?