ワンピースー努力なき友情と勝利

以下の記述は、http://ja.wikipedia.org/wiki/ONE_PIECEからの転載です。

 『ONE PIECE』(ワンピース)は1997年より週刊少年ジャンプ集英社)にて連載が開始された尾田栄一郎による日本の少年漫画、および、これを原作としたテレビアニメ、アニメ映画、ゲームといったメディアミックス作品。略称は「ワンピ」。2008年12月現在、原作の単行本は52巻まで刊行されている。
 冒険・友情といったテーマを前面に掲げ、少年漫画の王道をいくストーリー展開を持ち、随所に感動エピソードやバトルシーン、ギャグなどを織り交ぜた少年漫画として人気を博している。

<概要>
 コミックス売り上げは、初版発行部数263万部の日本記録を保持し、史上最速での1億冊突破を達成した。累計発行部数は1億5000万部を超える。
 1999年に放送が始まったアニメ版もロングラン作品になっている。2007年には、連載10周年を記念して5冊の本が出版される等、様々な企画が立てられた
<ストーリー>
 海賊になった主人公モンキー・D・ルフィは、仲間を集めながら海を渡り海賊王を目指す。主人公とその仲間は海賊団を結成しているが、略奪を行うわけではなくそれぞれの目的の為に旅をしている。
 主に各島で事件に巻き込まれ、敵を倒した後に次の島へ進んでいく。敵も同業者である海賊が多いが、世界政府直属の海軍、政府諜報機関や一国の元首等の公権力と戦うこともある。海では主に航海のみの描写で、キャラベル船やガレオン船同士の砲撃戦等の火器を用いた戦いはあまり描かれない。

<編集> プロローグ
 伝説の海賊王ゴールド・ロジャー(ゴール・D・ロジャー)が遺した、富と名声と力の「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、幾人もの海賊が覇権を賭けて争う大海賊時代。
 そんな時代に生まれ、海賊に憧れる少年モンキー・D・ルフィは、「ゴムゴムの実」と呼ばれる不思議な実(「悪魔の実」の一種)を食べてゴム人間となり、泳げない体になりながらも海賊王を目指して仲間と共に冒険する。

 かつて、少年マンガの「勝利の方程式」は、「努力・友情・勝利」とされてきました。しかし、ワンピースでは、「友情」と「勝利」は描かれても、「努力」は無視されています。主人公の海賊に憧れる少年モンキー・D・ルフィが、「ゴムゴムの実」と呼ばれる不思議な実(「悪魔の実」の一種)を食べてゴム人間となっているという設定によって、主人公は超人的能力を獲得するための「努力」は全く必要としていないのです。「努力の終焉」が言われるポストモダン状況にふさわしい新しいタイプのヒーロー像と言えるでしょう。