福田康夫氏の国家観ー太陽と海と伊勢神宮

福田内閣メールマガジン」46号からの転載です。

福田康夫氏は、最後まで「国民目線」の意味すら理解できなかったのではないでしょうか?
ドブ板選挙なんて一度もしたことがないのでしょう。
「私は国民とは違うんです。」
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[ありがとうございました。福田康夫です。]

 ありがとうございました。福田康夫です。

 日本の古人の好んだ言葉に、「永遠の今」という表現があります。

 「過去のものは古いと蔑み、今のものは新しいと愛でる、しかし今の新し
さが真に新しければ、その新しさは必ず時間を貫いて、いつまでも新しい。」

 1万年前の人類は、今と全く同じ太陽を見ています。海辺へ打ち寄せる波
は一つとして古いものはなく、常に新しい波です。千数百年前の日本人と今
の日本人は、今も昔も変わることのない、常に新しい伊勢神宮を見ています。

 太陽と海と伊勢神宮、この三つは、宇宙、自然、人が創ったもの、この違
いはありますが、永遠の今です。

 私は、政策を立案する際、この「永遠の今」を想うことがありました。

 万人にあたたかい政策を途切れさせてはならない。万人のために常に新し
い政策を提供しなければならない。政策が決して古くならないよう、いつも
新しくあるよう、手入れを怠ってはならない。

 政策としてのアンサンブルが「永遠の今」を奏でている、このことを決し
て忘れてはならない、と思ったからです。

 立場上、政治とは何かとよく聞かれますが、「当たり前のことを当たり前
に誠実に積み重ねていく」、常にこう答えています。

 国民の皆さんに提示し、そして実行する政策は、今だからこそ必要な即効
性に富んだもの。近い将来に有益なもの。10年未来、100年未来の日本
と日本国民に寄与するもの。そして、日本だけではなく、諸外国との関係を
よく考慮したもの。

 政策にはアンサンブルが求められる、これが必須の条件だと考えています。

 私は、月曜日、総理大臣の職を辞する決意をいたしました。それは、国民
の皆さんのための政策をより力強く進めていくためには、新しい体制を整え
るべきであると考えたからにほかなりません。

 この1年間、メルマガを通じて、読者の皆さんからたくさんの率直な声を
いただきました。今振り返れば、厳しいご批判も、温かい励ましも、毎週寄
せられるご意見は、私が政策を進めるための大きな原動力でありました。

 今はただ、読者の皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。1年間のご愛
読、本当にありがとうございました。

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