2015-08-26から1日間の記事一覧

内なる辺境

(前略)だが、いくらぼくでも、そんなこと(熊田註;1910年頃、カフカやジョイスやプルーストの登場)くらいで、国家が死滅すると考えるほど甘くはない。文学に出来ることと言えば、せいぜい国家の自家中毒症状を早めてやるくらいのことだ。それでも、手を…

永続敗戦論

安部 植民地支配で受けた傷よりも、敗戦の傷のほうがずっと軽いという生き証人のようなものだね、日本は。 ― つまり収奪されている側の、先ほども出ていましたけれども、民というか、人々の意識化できる能力の問題といいますか、それは教育の問題にも関わっ…