嘱託殺人と境界性パーソナリティ障害―どうぞ、殺ってー

女子高生に「殺してほしい」と懇願された「親友」の男子高校生が、殺人を実行に移して嘱託殺人罪に問われそうです。この女子高生も男子高校生も、境界性パーソナリティ障害だったんだろうな、と推測されます。これを機会に、BDPー今や日本の人口の6%と推測されているーに対する理解が深まればいいのですが・・・男子高校生も、事件の直後に「死にたい」とラインに書き込んでいたそうです。


ー二人の浮浪者の話。自殺したがっている浮浪者の訴えを聞いて、仲間の浮浪者がすっかり同情してしまう。どこかで手に入れた残り物のウイスキーで酒盛りをする。二人で適当な死に場所を探して歩く。やっと某所でいい枝振りの松をみつける。自殺志願の浮浪者が首をくくるのを、仲間が親切に手伝ってやる。自殺者が発見されたとき、その仲間は近くの石に腰をおろして泣いていた。警官の尋問に対して、男はただ「待っていた」とだけ答えた。「何を待っていたのか」と聞かれても、それに答えることはできなかった(安部公房「笑う月」新潮文庫1984年(初出1975年)、pp.34-35)。


http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20151003-00000739-fnn-soci
「あたしを殺して其のままちゃんと独りで死ねるのか(中略)どうぞ、殺って」(東京事変「入水願い」)