高倉健の「美化」とバックラッシュ

http://webronza.asahi.com/culture/articles/2014112600018.html?returl=http://webronza.asahi.com/culture/articles/2014112600018.html&code=101WRA より引用
高倉健のイメージは「美化」されすぎた


 国内ヒーローであるがゆえに、「寡黙」「不器用」「愚直」といった戦後日本の大衆が男性に求めるものを体現してゆく一番の存在になった。
 『ブラック・レイン』のようなハリウッド映画にも出たが、役柄は日本映画以上に彼の「寡黙」なイメージが強調された。それは高度成長期の日本の会社員に最も求められた理想の姿だったかもしれない。あるいは、海外に対して思ったことを言えずに長い間我慢して、原爆や基地や原発の屈辱に耐えている戦後日本そのものの姿だったのかもしれない。


高倉健の「美化」、「永遠の0」現象、安倍内閣の高支持率、これらは「バックラッシュ」という点で通底していると思います。