結婚せぬ理由

http://www.asahi.com/national/update/0525/TKY201005250093.html?ref=rss より転載
結婚せぬ理由、男「お金」女「自由」 20、30代調査


 20、30代の結婚しない理由は、男性は経済的理由が目立つのに対し、女性は生活スタイルが変わるのを嫌う傾向にある。政府が25日閣議決定した2010年版「子ども・子育て白書」(旧少子化社会白書)からは、若い世代の結婚観の違いが浮かび上がった。
 昨年のインターネット調査をもとに、結婚しない理由を分析した。男女とも1位は「適当な相手にめぐり合わない」だが、2位は男性の20代、30代がそれぞれ「結婚資金が足りない」「結婚後の生活資金が足りない」だったのに対し、女性の20代、30代は、いずれも「自由や気楽さを失いたくない」。経済面を心配する男性と、生活スタイルを重視する女性の違いがくっきりと表れた。
 一方、男性で配偶者がいる人の割合(05年)をみると、30〜34歳では正社員が約6割なのに対し、非正規雇用は半分の約3割。25〜29歳も2倍以上の差があった。
 男性の生涯未婚率は05年には16%に上り、30年前の7.5倍に増加。30〜34歳の未婚率は、男性で約半分、女性では約3割に上った。(石村裕輔)


*「男は経済的に自立しなければならない」というジェンダーの呪縛は、まだまだ根強いようです。しかし、私が教えているいまの男子大学生に小倉千加子さんの『結婚の条件』(朝日新聞社、2003年)における分析を紹介して、「生存/依存/保存」の中から結婚に求める条件を選ばせると、(ライフスタイルの)「保存」ではなく(経済的な)「依存」を選択する人も、もうかなりいます。