不安障害の信仰治療
天理教の機関誌「みちのとも」2009年9月号に、「信心によって不安障害(パニック障害)が治った」という体験談が掲載されています。心療内科を受診し、薬を飲んでも一向によくならなかったのが、修養科(天理教の修行コース)に入ってひのきしん(奉仕活動)をしているうちに、次第に不安を感じなくなっていき、修養科終了後短期のアルバイトを始めると以前の不安感がぶり返したが、「神様の御用をさせてもらう」と決めたら「すっきりご守護いただけた」という話です。いかにもありそうな話です。
ひのきしん(奉仕活動)は、「不安にとらわれない」ための、森田療法における作業療法に相当するものになったのでしょう。「神様の御用をさせてもらう」ことによって、「老・病・死」のような実存的不安も解消されたのでしょう。