大阪希望館設立に向けて

サンケイと毎日に記事が掲載されましたので、ご紹介します。
『大阪希望館』設立へ向けた大まかなスケジュールは、次の通りです。「呼びかけ人」・「賛同者」として名前を出してもいいよ、という方、是非ご連絡下さい。

・4月24日(金) 準備会
  呼びかけ人(団体)、賛同者(団体)の第一次確  定。コンセプト(理念、イメージ)の共有化。
・五月初旬 物件購入、記者会見、維持会員募集。
・5月末 開設、サポート開始。
・6月初旬 設立集会

〜転載〜
2009年4月18日 サンケイ朝刊・大阪

失業者の再出発を支援 「大阪希望館」設立へ 連合など協力

 不況で仕事と住居を失った人が増えていることを受け、労働組合「連合大阪」
などは5月下旬にも、失業者を受け入れる支援センターを大阪市内に設ける。民間アパートを借り上げ、無料で住居と食事を提供し、再就職をサポートする計画という。
 
 施設名は「大阪希望館」。終戦直後に大阪市が開設した戦災孤児らの一時保護施設を描いた作家、難波利三さんの同名著書から名付けた。設立・運営は連合大阪のほか、ホームレス支援に取り組む宗教団体や、同市西成区のあいりん地区で
活動するNPO「釜ケ崎支援機構」などが参加する。
 
 希望館は定員10〜20人を予定。居住スペースのほか相談室などを設け、運営スタッフが入所者の就職活動をサポートする。職業訓練や自立支援施設なども紹介し、退所後もサポートを続ける。運営にかかる費用は年間3000万円を見込んでおり今後、寄付を募る予定。
 
 釜ケ崎支援機構の沖野充彦事務局長は「公的な援助を受けるには時間がかかり、一度野宿生活に陥ると社会復帰がどんどん難しくなる。希望館が野宿生活寸前の失業者の受け皿になれば」と期待している。
 

毎日新聞 2009年4月18日 大阪夕刊

大阪希望館:人生再び 家もない、仕事もない…再出発、民間支援へ

 景気悪化で仕事と住まいを失った人のための再出発支援センターが早ければ5月末に大阪市内でオープンする。名付けて「大阪希望館」。戦中戦後に空襲被災者や困窮者を対象に設けた施設の愛称を借用したもので、宗教団体や労働団体などが準備会を結成し支援を求めている。定額給付金からの寄付も呼びかけており、新しい民間支援ネットワークとして、注目を集めそうだ。
 
 準備を進めているのは、キリスト教や仏教系、神道系の宗教団体、連合大阪などの労働団体NPOなど。空き店舗を事務所や相談室とし、近くのアパートやワンルームマンションの部屋を借り上げる。住まい探しや就職活動を支援し、2週間程度で次のステップに踏み出せるようにサポートする。定員は20人。
 
 ネットカフェなどで夜明かししながら仕事を探す人が多い大阪市北部での開設を予定。再起を図る場所を提供したいとしている。
 
 「大阪希望館」という名称は、直木賞作家の難波利三さんの小説からもらった。
空襲被災者のための戦時案内所に始まり、敗戦後も困窮者や戦災孤児らを保護した一時保護所の愛称で、国鉄大阪駅の高架下にあった。
 
 問い合わせはメールのみで受け付ける。NPO釜ケ崎支援機構のアドレスは
npokama@npokama.org
【松本博子】