日本の宗教界とDV(2)

> しかしメールを読んでまず「心療内科医としても信者としても、その指導で本当にいいのですか!?」と心の中で叫んでしまいましたよ。う〜む・・・・(現場ではもっ と細やかなサポートがあったと思いたい)

 私もそう思いました。「みちのとも」に掲載するということは、教団本部が「これで当然」と思っているということでしょう。信田さよ子さんは、「コンビニの数ほどカウンセラーを」とおっしゃいますが、天理教一教団の教会数だけでもセブン・イレブンの数より多く、お金の問題もあって(カウンセリングは、庶民にはカネがかかりすぎるのです)、悩みを抱える庶民の大半は、宗教、特に新宗教(既成仏教だと、プライバシー漏洩の危険があります)に相談に行っていると思います。DV被害者が告訴や離婚に踏み切れないのは、1.離婚しても生活していく経済力がない、2.結婚制度からはずれることが恐い(信田・上野「結婚帝国」)、という理由によるでしょう。

>「妻感化型」になる場合は、夫婦二者間に閉じない志向性を有している点が大きいのでは?

 天理教の場合、教会が疑似大家族になっていますから、信者が「近代家族」ではない「オープン家族」(信田「マンガ・子ども虐待出口あり」)を作りやすいというメリットはあります。