宗教教団とフェミニズム

 来年度の「宗教と社会」学会で、「『民衆宗教』研究の新展開(2)ー『民衆宗教』とフェミニズムの対話」というテーマセッションを企画して、ひとり男性のパネリストを出していただけないか、と浄土真宗大谷派教学研究所に打診したら、「当研究所には、ジェンダーを専門にしている研究員がいませんので、今回は参加を見送らせていただきます。」と断られました。いまどき「ジェンダーを専門にしている研究員がいない」というのも唖然とするようなことですが、要するに、教団としてはパネリスト参加することにメリットよりもデメリットの方が大きい、と判断なさったのでしょう。教団本部に話を持ちかけるとこうなることは予想していましたが、やれやれです。教団本部に人事権を握られていない、教団本部に自由にものを言える真宗大谷派の男性知識人を探すことにします。