カラフルになってきたたましい

(前略)いずれにせよ霊魂のタマシイということと、個人所有の概念をなすタマス・タマシとは、これから追い追いにその根本を一つにすることが、判明してくるような気がする。われわれがもし餅を平凡なる古風とし、しかもその風習の自然に移り変わっていくのを省みずに棄てておいたら、その結果は知らなければならぬものの一つが消えてしまうことになるだろう(柳田國男「食物と心臓」『食物と心臓』講談社学術文庫、1977年(初出1932年)、p32)。


*今日、日本人の魂がカラフルになってきたのは、「餅を平凡なる古風とし、しかもその風習の自然に移り変わっていくのを省みずに棄てておいた」ことが関係しているのかもしれません。

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