治療者は治る

神田橋 いやいや、「治されている」というのは、「治す」という活動と、「治される」という活動とがあるでしょ?クライアントが困っていて、それをなんとか治そうとしているシチュエーションがある、それからが大事なんだ。ちょっと皮肉で言うと、クライアントは治らなくても治療者は治る。ボクはいつもそう思っています(『神田橋譲治対談集』創元社、2022年、p26)。


*「人たすけたら我が身たすかる」(天理教)。