子安宣邦氏の石原慎太郎批判

《思想史家子安宣邦先生の、2012年10月28日(日)付けツイートより》


原発問題を小さなことという石原にとって大なることとは何か。それは日本である。強国日本の世界的存立の主張である。この20世紀的国家主義の亡霊というべきこの野心家は、その野心によって国民を危険に落とし入れ、同時にその国民の政治的不満によって野心を育て、日本を呼号しようとする。
20世紀的国家主義者たちがじわじわと日本の権力中枢に近づきつつある。彼らとどう戦うのか。われわれは石原が小さいことというその事によって戦うべきだろう。原発とはわれわれだけではない、新たな世代の生命にかかわる問題である。原発とはわれわれの生命と生活にとって根底的な問題だ。
この時代遅れの国家主義的野心家はよくいってくれた。「原発などは小さいことだ」と。この権力的な、国家主義的野心家どもとの戦い方を教えてくれた。われわれは原発問題で戦おう。だれがわれわれの生命を守り、だれがわれわれの生命を蔑ろにするのかと。」