私の学問

 私は、独自に学問を切り開いていくというタイプの研究者ではなく、時代状況をその都度インテークして学問を作っていくタイプの研究者だと思います。もし私の宗教研究に光るところがあるとすれば、それは自分で発光しているのではなく、島薗宗教学という巨大な光源が発する強烈な光を、適度に距離を置いて反射させているのでしょう。ジャズにたとえれば、帝王マイルズ・ディヴィスに対するハービー・ハンコックというところでしょうか。