いじめ問題と朝日新聞の勘違い

 朝日新聞が、朝刊で「いじめと君」という連載を始めていますが、内藤大助だの押切もえだのメディア有名人のメッセージが、フツーのいじめ被害者に届くとでも思っているのでしょうか?
 朝日新聞編集委員たちは私と同世代でしょうが、だとすれば、小学校時代に日教組旧ソ連から導入した「班競争教育」を受けて優秀な成績をあげてきたはずで、「個人は集団のために」(島薗先生のいう「集団競争主義」、私のいう「忠臣蔵プロジェクトX」的男性性)という価値観を無意識にたたき込まれており、いじめ問題を解決するには、「個人と集団が対立したら、無条件に個人の側に立つ」(高岡健)という倫理が必要であることが理解できていないのでしょう。