大島弓子『ダリアの帯』

http://blog.livedoor.jp/chloe_chloe_chloe/archives/cat_50010832.html より転載


 大島弓子は思春期特有の女子の過剰な自意識、過剰な自意識ゆえに揺らぐ気持ちに ここまで都合よい男がいるのか!?ってぐらい、この頃の「私って変なのよ!私のことなんか誰も分からないのよ!私なんかこの世界の中で一人なのよ!」と考えがちなめんどくさい女子に、献身的に寄り添う男子をぽんと出してくるところがすごいなぁ。こんな男絶対いないと分かっていても、うっかり涙しつつ読んじゃうもん。まぁ、その最たる男が「ダリアの帯」のオットなんだと思うけれど。


*そういう意味では、『ダリアの帯』は『バナナブレッドのプディング』の続編かもしれません。