るろうに剣心と「侠気」

 困っている奴や/訳ありの奴を見ると/力にならずにいられない/流浪人(るろうに)としての性分さ//剣はめっぽう/強いくせして/人には滅法弱いだろ/あいつ//女 子供には/特に(完全版、第2巻)

 “人殺しの/罪は死罰を/以(も)って”//それも一つの/償い方だが//己が死んだ所で/殺した人が/蘇る訳では/ござらん//それよりも/より一人でも/多くのために/剣を振るう事が//本当の/意味での/償いとなる/はず//“人斬り抜刀齋”は/そうやって/明治(いま)を生きて/いるでござるよ(完全版、第4巻)


*秋月伸宏(作)『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の主人公・緋村剣心は(元)武士という設定ですが、このマンガのテーマは「侠気」だと思います。