山田洋次監督のシスコン

『読売オンライン』より転載 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100221-OYT1T00264.htm

山田洋次監督に特別功労賞…ベルリン映画祭


第60回ベルリン国際映画祭で20日夜(日本時間21日未明)、山田洋次監督が特別功労賞にあたるベルリナーレ・カメラを受賞した。

 日本人の個人での同賞受賞は、市川崑監督、熊井啓監督に次いで3人目。

 同賞は、映画界に貢献した個人や団体に与えられる賞で、山田監督は、ベルリン映画祭の最高賞の金熊賞を競うコンペティション部門に過去に4回出品。今回も、クロージング作品として新作の「おとうと」が選ばれた。

 授賞式は、コンペティション部門の結果発表の前に行われ、「小津安二郎監督以来の日本映画の伝統を継いでいる監督」と紹介された山田監督がトロフィーを受け取り、「大変な名誉です。かつて同じ賞を受賞した市川監督に報告をしたい」と感慨深げに語った。

 その後、クロージング作品として「おとうと」が上映され、終了後、会場から拍手が沸き起こった。舞台あいさつに立った主演の吉永小百合さんは、ドイツ語で「2年前に『母べえ』を上映した時の皆様の温かい拍手が今でも胸に残っている。『おとうと』もまた、皆様の心に残る映画になることを願っています」と話した。(ベルリン 近藤孝)

(2010年2月21日09時30分 読売新聞)


*世界的に、男性の「マザコン」は非難されても、「シスコン」は公認されているようです。