デートの食事代は男性が払うべきか否か!?

mixiニュースより転載 http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=71&id=1001021

友人から7歳年上の男性を紹介された愛美さん(26歳)さんは、好みのタイプではなかったが、「素敵なレストランがあるからぜひ貴女を連れていきたい」としつこく誘われ仕方なく応じた。約束の日、彼は愛美さんの家まで車で迎えに来て、助手席のドアも開けてくれた。予約してあったレストランではドアを開けて先に愛美さんを中に入れ、奥の席へ座らせてくれた。そして自分は車だからと愛美さんだけワインを飲むように勧め、食事のコースも愛美さんに決めさせてくれた。レディーファーストのマナーは身に付いているし、思ったより会話は弾んだし、美味しい食事とワインですっかり心地好くなった愛美さんはまた会ってもいいかと思い始めた。

ところが会計の時に、社交辞令で愛美さんが「悪いから少し払わせて下さい」と言ったところ、「じゃあ3千円だけ」と彼は右手を差し出した。唖然とした愛美さんが財布から千円札を3枚取り出して渡すと彼は嬉しそうに受け取った。その瞬間、もう二度と彼と会いたくないと思った。

「レストランでは男がお勘定をするのは常識じゃないですか! 」と愛美さんは憤慨しているのだが、レストランでは男がお勘定をするのは常識なのだろうか?

ウィキペディアによると、紳士が連れの淑女をエスコートする際のマナーとしてのレディーファーストは、「レジでの勘定はどちらの負担であるかにかかわりなく男性が行う。ただし女性から招待を受けている場合は別である」とある。

レディーファーストの観点から言えば、彼は車のドアを開けたりすることはできても、レジで女性からお金を受け取るというマナー違反をしたことになるようだ。

しかし愛美さんの怒りはマナー云々ではなく、女性が気を使って払うといっても、男性から誘ったのなら奢るのが当然だと怒っているのだが、
「好きでもない男性と食事にいって御馳走になるのは嫌です。割り勘にしてもらった方が後腐れがなくていいじゃないですか。ただ、レジの前でお金のやり取りをするのは、素敵なレストランだったら店の人の目もあるし、かっこ悪いと思います」
というのは沙織さん。(27歳)

「3千円で相手に借りができずによかったと思います。でも女性からお金を受け取って嬉しそうな顔をする男ってみっともないというか。見栄をはって高い店に連れていったのなら最後までいい格好をすべきでしたね」
というのは実加さん。(32歳)

「男性から食事に誘われて奢ってもらえないなんて、軽く見られた気がしてがっかりです。付き合いはじめれば、毎回奢ってほしいとは思わないけど、最初の食事くらいは奢ってほしいです。それに素敵なレストランに行くなら女性は化粧や服装にも気を使うし、美容院に行く場合もあるので男性より支度にお金がかかります。ドレスアップした女性をエスコートしたいなら、食事代は男性が全額払うべきではないですか。レジで女性からお金をもらうなんてその男性は最低ですね」というのは貴子さん。(29歳)

「割り勘」派と「奢ってほしい」派に分かれたが、どちらの独女も素敵なレストランの場合、レジでは男性にお金を払ってほしいと思っているようだ。

デートの時の食事代だが、初めてのデートでは約7割の男性が奢るというデータ結果がある。(オトメスゴレンより)

では、奢ってもらった時、女性はどうすればいいのか。奈美さんの話を紹介したい。

「彼と初めて食事に行った時のことなんですけど、ご馳走になるのは申し訳ないと思ったので、私の分だけ払わせて下さいと言ったんですね。すると「じゃあ100円」って。私の気持ちも尊重して、奢ったことが恩着せがましくならないように私を気づかう状況の作り方がとても素敵だなと思いました」

奈美さんは百円玉を彼の掌に載せながら、この人とこれからも付き合いたいと思ったそうだ。

男性から食事は奢ってもらって当然と考える女性は減ってきたようだが、男性から奢ってもらった時に女性がどんな気づかいができるか。また、その気づかいに男性がどう対応するかで2人の相性の良し悪しが分かるのではないだろうか。食事代は恋愛の最初の関門のようだ。

ところで愛美さんだが、怒りを友人たちにぶつけたのに、誰からも賛同を得られなかった。「男性に奢ってもらって当然と思うのは傲慢すぎる」「好きでもない相手に御馳走してもらえるならついていくなど最低の女」と責められたことを最後にお伝えしたい。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)