マイルス・デイヴィス

 最近、菊地成孔の音楽をよく聴いています。今のBGMは「東京ザヴィヌルバッハ」のCD。アマゾンのレビューにあるように、菊池成孔のジャズには、「マイルスから大事なものを落としてしまった」「管理されたマイルス」という側面があると思います。「エレクトリック・マイルス」に憧れながらも、そして技術は優れているにもかかわらず、マイルスのジャズにあるテンションの高さがありません。マイルスと菊池では、アーチストとしてやはり格が違います。にもかかわらず私が菊池のジャズを聴くのは、マイルスを聴く時には必要な緊張感なしに、気楽にBGMとして聞き流せるからです。