アルコール依存症と「基底欠損」

 われわれはあたかも脚をなくした人間のようなものである。失くした脚が生えてくることはあり得ない。それと同じく、われわれのようなアルコホーリクを、他の人たちのようにする治療法が出現することはないであろう(「AAミーティングハンドブック」)。


*精神医学者バリントの、「基底欠損」の治療の目標は、「欠損をかつてもっていたことを受容し完全治癒を断念すること」にある、という議論にピッタリと当てはまります。