2010-04-03から1日間の記事一覧

ニヒリズムから『宮本武蔵』へ

しかしそれは、一面では、(熊田註:中山)介山が国家への共生共死の観念をついに脱却できなかったからではないだろうか。戦前でも、知識人はもっとコスモポリタンでありえた。たといみずから思うほどに国家から自由でなかったにせよ、かれらは、西欧のなに…