教養とは何か

 「教養とは、本物と胡散臭い物とを直感的に見分ける能力である」と哲学者の鷲田清一さんが述べていたと思います。私もそう思います。この複雑化した現代社会において、専門外の分野について、細かく真贋を分析するのは不可能です。大事なのは、直観的判断力です。直観的判断力を培うには、若いうちに「本物」に多く触れておくことが大事だと思います。その点で、確かに東大は優れた教育機関だったな、と思います。