石原慎太郎または20世紀の亡霊

 日本維新の会石原慎太郎氏の言動がいかに20世紀日本の「近代『忠臣蔵』幻想」(宮澤誠一)に依存しているかについては、拙著「男らしさという病?」(風媒社、2005年)の第1章をご参照ください。今回の都知事辞任・国政再進出には、「20世紀の亡霊」が復活した感があります。先の都知事選でも、石原氏の得票率は有権者の年齢層に正比例して上昇し(逆に言えば年齢層が下がるほど低下し)、20歳代だけの得票率では、東国原氏に負けていました。


「明治日本の宗教者とエートスとしての<侠>」
http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20080910/p1