いつの間にか

 我が儘勝手に自分の問題関心にこだわり続けていたら、いつの間にか、「近代日本の宗教史を、男性性研究の視点から書き換える」という大きな仕事に従事していました。人文社会科学の研究には、「果てのない自問自答」という側面がありますが、私の場合、個人の問題関心と時代の抱える問題がうまくリンクした、研究者として極めて幸福なケースだと思います。