アルコール性心筋症

<どんな病気ですか> 
 アルコール性心筋症は、アルコールの過剰摂取が原因で、心臓の筋肉に障害が起こる病気です。心臓の壁が薄くなり、収縮力が低下していきます。
 初期は無症状ですが、心臓の筋肉に障害が蓄積し、さらにアルコールを摂取すると、呼吸困難やむくみなどの心不全症状が現れます。
 大切なことは禁酒です。飲酒をやめない限り心臓の障害は進行します。重度の心不全になると予後不良になります。
<今後の検査などの説明>
 禁酒以外は一般的な心不全と同様の治療を行います。利尿剤で体内の水分バランスの調整を行って心臓の負担を軽くするとともに、心臓を保護する薬としてACE阻害薬やβ遮断薬などを使用します。
 アルコール離脱時に幻覚症状が出るようなら、精神科に入院して禁酒を行います。
 自分1人では禁酒ができにくいときは、禁酒会などへの参加も助けになります。
 水分の過剰摂取は心臓への負担が大きくなるため、水分制限が必要となる場合もあります(心機能により1日1,000〜1,500ml)。
 毎日、体重を測定しましょう。水分が過剰な場合はうっ血性心不全になる可能性があります。週に1〜2キロ体重が増加するときは水分量を減らし、それでも体重の減少が見られないときは外来を受診しましょう。
 心機能のチェックには年に1度の心臓超音波検査、数カ月に1度の胸部X‐P検査を行います。


*アルコール性心筋症の説明です。医師はまだ、アルコール性心筋症と診断していません。私の場合、アルコールの離脱症状はありませんでした。もしアルコール性心筋症だとすれば、「断酒か墓場か」の二択になります。